税金

【税務調査体験談】なぜ個人の少額なネット収入が税務署にバレたのか?

「・・・!遂に来たっ!税務署だ!」

税務調査体験談

インターフォン越しの人物を一目見て、すぐにピンときました。

税務署です。

はじめまして、脱税(脱肛じゃないよ!)経験者 sarry(@meneki_up) です。

申告所得税

今回はカリスマブロガーのクロネさんに寄稿のお誘いをいただきましたので、この機会をありがたく頂戴し、皆さまが NHK 紅白歌合戦で安室ちゃんの出番をひたすら待ちながら団らんしていると思われる中、まとめますよ~!

こんばんは! クロネ(@kurone43)です。12月31日に安室ちゃんの出番をひたすら待ちながらtwitterをやっていたら税務調査の体験談があるとsarryさんがつぶやかれていたので、「よかったら書いてください!」とお願いしたら、数時間後に5000文字を超える記事をいただき、度肝を抜かれました。しかも直す必要もない仕上がりでビビりました。

今回は、sarryさんにリアルな税務調査の体験談を寄稿いただきました。アフィリエイトではないそうですが、ネット収入として、確定申告をしていないとどうなるかについて、ぜひご覧ください。

ちなみにsarryさんはその後、毎年しっかりと確定申告をされているそうです。

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1、私はバレないから大丈夫?

「いつか来るかも?」と思っていた税務署の人は意外と早くやってきました。

ネットで収入を得るようになって約1年半後のことです。

当時、同棲していた銀行勤めの元・旦那は

「確定申告やっておいた方がいい。俺ならやる」

とアドバイスしてくれていましたが、「税務署の人が個人の少額をわざわざ狙ってこないでしょ」というのがその当時の心境でした。

税務署の人がやってくるのは企業などの法人であって、個人事業主の届出すらしていない(当時の私は個人事業主という言葉も知らなかった)いち庶民のところを調べたりしない、って思いませんか?

きっと、この記事を読まれている方の中にも、

  • 少額だからバレないよ!
  • 税務署に目を付けられるような高額な買い物してないし
  • 個人事業主の届出書も出していないから大丈夫!

と思っている方、いらっしゃると思います。

でも、そのうちやってくるんですよ。きっと。

当時の私は、「確定申告をする必要がある」という認識はありました。

でもバレない(だろう)し、(今じゃなくて)大丈夫!という根拠なき自信がありました。

根拠なき自信

しかし一方で、「もしバレたらどうなるんだろう・・・」というズーンと重たい気持ちもありました。後ろめたさ、とかね。

若かった(といっても26歳)のと、どうにかなるさ的な楽観的性格もあって、確定申告はしませんでした。

だいたい、確定申告ってどうやるのかも全然分からなかったし、、家計簿すら続かない、つけても役立てていない私にはスルー案件でした。

2、そして税務署の人はやってきた!

確定申告についてのお尋ね

♪ぴんぽーんという軽快なチャイムにルンルン気分でモニターに映った人をみた私は、すぐにピンときました。

「・・・!遂に来たっ!税務署だ!」

ちなみにマルサ、ではありません。

「通称マルサ」は、国税局査察部のことで、税務署とは異なります。

心臓がどっきんどっきん!しました。

(ど、どうしよう・・・! 居留守つかっちゃおうかな・・・)

と一瞬迷いました。

でもね、きっと心のどこかで「この日が来る」ことは予感していたんです。

遂に来た!って思っちゃったんだもの。

なるべく税務署の人だと気づいた事を察知されないように平静を装って(どんな努力だ)、モニター通話しました。

インターホン

『●●税務署の者です。・・・』

と言われたとは記憶していますが、その後の会話内容は覚えていません。11 年も前のことですから!

こうなったら仕方ありません。税務署の人がやってきた時にやることは1つ。

”・・・知りませんでした・・・”

ハイ、すっとぼけ作戦です。

(こんなこと書いていいのだろうか、、しかし11 年も前のことだし時効でしょう。あれ以降ずっと確定申告してるし!)

マンション下でぴんぽんが鳴ってから、自宅扉のピンポンが鳴るまで、ずっと心臓がどっきんどっきんしていましたよっ!

3、なぜ名乗る前に税務署の人だと分かったの?

これは野生のカンとしか言えません。

他の「税務署の人ぴんぽん経験者」の方はどうだか存じませんが、私は瞬時にピンときました。

スーツ姿で、俳優の松重豊さんっぽい男性(実際にはもう少し若い)が立っていたんですよ。

これまでに訪問販売の方がいらしたことは無かったのもあって、「ああ、税務署だ」と観念しました。

4、税務署の人はどやどやと個人宅に上がりこむ?

私の場合、税務署の人は一人でやってきました。

テレビのニュース番組や特集なんかでみる家宅捜索で家の中をぐっちゃんぐっちゃんにするマルサは、「捜査」でやってくるので複数名でやってきますが、私の自宅にやってきた税務署の人は「1人」でした。

しかし今考えると、完全なる不用心・・・「税務署の人」だとすぐに悟ったものの、そういう手口でやってくる犯罪者かもしれません。

「税務署です」って言われてすぐに玄関開けちゃうのはいけませんね!(主旨が逸(そ)れてしまいましたが、女性としての寄稿ですのでこの部分は載せてくださいっ)

そんなこんなでやってきた税務署の人。

玄関を開けると名刺を渡され、緊張で手が震えないようにして受け取りました。

(だって確定申告の対象だと知らなかった体(てい)なんだもの!)

ズバリ

平成〇年~〇年分の収入の確定申告されていませんよね?』

(質問の文言は一言一句正確ではなく、ざっくりとこんな感じだった)

丁寧だけど確信のあるトーンで言われちゃいましたよ。

「収入ですか?」

ここでもすっとぼけた記憶があります 汗

すると、

△△△(相手先企業名)から収入、振り込まれていますよね』

どっきーーーーん!!!

「ええ、あります」(キョトンとした顔・・・で答えたつもり)

『sarry さんの収入額だと確定申告の義務があるんですよ。ご存じなかったですか?』

「・・・えっ!すみません、知りませんでした。そうなんですね、、」

と迫真の演技のお陰で乗り切ったのかどうかは分かりませんが、税務署の方は、必要書類を持参して、なるはや(2~3日以内だった記憶)で税務署に来るように言い残し去っていきました・・・。

個人宅に上がり込むことは無かった。。。

5、税務署の人が来ちゃったら後は素直に従おう(諦める)

これは後日、税務署の人とペナルティとして支払う追徴課税の税率を決める際に言われたことなのですが、収入をごまかそうとしたり、明らかに知っているのに知らなかったと言ったり、非協力的だったりなどすると、追徴課税の税率を高い方で支払うよう決定するそうです(あくまで当時の私のお話です)。

幸い、私は若かったことや企業に属していなかったこと、個人事業主でもなく、最初の訪問時に言い渡された期日を守って連絡を取り面談の予約を行ったことなどを考慮され、低い方の追徴課税率で済みました。

無申告加算税・重加算税

逆に言えば、

  • 個人事業主さん
  • 会社勤めしている方
  • 社会人として当然知ってるでしょ、って人(ざっくりしてますが)
  • 世帯を持っている人

などは、「収入があれば納税義務が発生する」→「確定申告しないのは悪質」と判断されちゃうのかも?

あとは、悪態ついたり約束を守らないのは絶対NGですよ。

税務署の人も人間ですし、分からないことは聞けば丁寧に教えてくださいます。

当時の私は(今も詳しくはありませんが)、税金のことはちんぷんかんぷんで、経費が何かすらよく分かっていませんでした。。

持参したクレジットカードの明細書を1つ1つ見ながら、

『これはお仕事のとき使いますか?』

など経費なのかそうじゃないのか丁寧に進めて経費計算してくれました(感激)

6、税務署に呼び出された私が持参したもの

手帳などの記録はないのですが、恐らくその日か翌日には税務署の人に連絡をして、面談の日時を予約したと思います。

税務署への持参書類

持参したものは、

  • 印鑑
  • クレジットカードの明細書(経費を確認するため)
  • 該当期間の入出金がわかるもの(通帳やネットバンキングのデータ)
  • 生命(損害)保険料の支払証明書
  • 社会保険料(国民年金保険料)控除証明書等
  • 給与所得・年金の源泉徴収票

くらいだったと記憶しています。

7、税務署に呼び出された後日の面談でやったこと

税務署に呼び出されるなんて滅多にない経験です(そうでもないのかな?)。

緊張していましたが、個室でもなく税務署の人たちが働いているフロア内の空いたスペース(部屋の端っこの方)で、申告していなかった2年分(正確には1年半)の確定申告作業に入りました。

税務署

といってもやってくれたのは、当時の自宅にぴんぽんでやってきた税務署の人。

全然怖くはありませんでしたよ^^

クレジットカードの明細書と銀行口座の入出金をみながら1つ1つ、「経費」と「収入」をまとめて計算してくれました。

わたしはただ、

  • 仕事で使ったか?使っていないか?
  • 家賃は私が払っているのか?
  • 水光熱費や携帯電話は仕事で使うか?
  • ネット回線は?

などの質問に答えるだけ。

  • 仕事とプライベート、どれくらいの率で使用しているか?

など丁寧に経費計上してくれました。

今思うと、この時の確定申告作業はいちばんラクだった・・・^^;

そんな感じでその日のうちに人生初の確定申告は終了しました。

前後の記憶が曖昧ですが、「個人事業主の届出書」と「青色申告の申請書」も提出しました。

8、なぜ、税務署に収入がバレたのか??

「なんで分かったんですか?」なんて税務署の人に聞いたら確信犯になっちゃいますよね。

当時の私にその余裕は無かったと思いますが、、考えられるのは以下4つ。

  1. 密告
  2. 収入先である相手側に税務署かマルサの調査が入った
  3. スクリーニング?ローラー?作戦
  4. たまたま、偶然

◆密告の可能性について◆

無いとは言い切れません。

詳細は伏せますが、当時、ハンドルネームではあるもののとあるサイトで売上げランキングの上位に常にいたので、「だいぶ稼いでいるな」と思われていたと思います。

嫉妬や足を引っ張りたい人からの嫌がらせ?的に税務署へ密告されたのかもしれません。

心的ダメージもありますし。密告されたかな、、あの人かな、とか疑ってみたり。

しばらく人間不信ぽくなりました

税務署がすぐに動くとは思えませんが、根拠のある証拠を示せば振込先口座を調べて判明したのかも。

◆収入先である相手側に税務署かマルサの調査が入った◆

密告も無いとは言い切れませんが、こちらの方が有力で現実的だと思います。

税務調査

相手先企業に確認はしませんでしたが、確認したところですんなり認めるかどうかも分かりませんよね。

例えば、相手企業先の「経費」を税務署が調べた場合、経費の支払先である私への入金について税務署が把握します。その私が確定申告の必要のある額を得ているのに未申告であった場合、「本来支払うべき税金を払っていない」って分かっちゃいますよね?それでぴんぽんしに来た、というのが一番、納得感あります。

◆スクリーニング?ローラー?作戦◆

儲かっている・申告漏れの多い業界などターゲットを決めて細かく調査することがあるのだとか。近年ではアフィリエイトやメルカリ、仮想通貨など、ネット経由で収入を得ている個人が多いことを税務署も把握しているとニュースでもやっています。

(4番目の「たまたま、偶然」については割愛します。)

9、使っていないからバレない!はありません

「高額のモノを買わなきゃバレないから確定申告しなくても大丈夫!」ってアドバイスを目にした人も多いと思います。

でも上記8のように考えると、使っていようがいまいが、あなた名義の口座に入金があったという事実は税務署に伝わります。

因みに、参考までに当時のわたしの状況を載せておきます。

  • 個人事業主の届出は出していない
  • ネットで稼ぐ収入のみ
  • 会社勤めはしていなかった
  • ネットで得た収入はほとんど使っていない(なので税金や追徴課税、後にドカン!とやってくる住民税や健康保険料など一括で納めることができた)
  • 賃貸の契約者でもないし、払ってもいない
  • 車も持っていない
  • ネットで稼いでいることは元・旦那以外知らない(彼もどれだけ稼いでいたか詳細は知らない)

「生活が派手だから税務署に目をつけられた」わけでもなければ、「個人事業主の届出を出していた」から税務署の人がやってきたわけでもありません。

今のようにtwitterなどでつぶやく先も無かった時代ですし、ペラペラと稼いでいる自慢をしたこともありませんでした。

ここはやはり、相手先企業に税務署や国税局の調査が入り、経費(相手先企業からみれば、私は経費の支払先)の申告内容が正しいのか? 1つ1つ支払先が調査されたのだと考える方が自然でしょう。

そうやって支払先の「私」が納税しているのかな・・・?と調べたら申告していなかった!ってパターンだと思います。

10、税務署の人が突然やってきた経験を踏まえて思ったこと

最後に、私が今回の経験を通して学んだことをお伝えしておきます。

それは、

“国(の制度)を敵に回しちゃいけないよ”

ってこと^^;

私の場合は若かったから知らなかった、で最小限で済んだかもしれません。

でも、これだけネット上でのやり取りが増えた今、知りませんでした、は通じないのかも・・・。

アフィリエイトや広告、その他ネット収入など、専業主婦の方でおこづかい稼ぎしている方もいらっしゃると思いますが、確定申告が必要な収入を得ているのであれば申告は絶対やっておいた方がいいです!(というか義務です
からね)。

あなたが確定申告が必要な額を得ているのに申告していなかったことが税務署に判明した場合、この記事の私のように1人の問題では済みません。

あなたが扶養を外れることになれば、あなたの分の扶養控除が使えなくなり、旦那さん側でも修正申告が必要になる場合もあります。

そうなれば、旦那さんの側でも追加納税が発生する可能性だってあります。

追加納税でショック

脅しているわけじゃないですよ^^;

ただ、経験者としてお伝えしたいだけです。

「確定申告する必要な収入額があるのならば、確定申告はやりましょう」

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sarryさん、貴重な体験談を寄稿いただき、ありがとうございました!

実は国税庁が平成25年(2013年)に作成した啓発用動画で「あなたのインターネット取引、確定申告していますか」というものがあります。

あなたのインターネット取引、確定申告していますか

16分と割と長めの動画なのですが、ある主婦の方がブログにアフィリエイト広告を載せていたら・・・とどこにでもありそうな場面がよく出てきますので、1度見てみてください。

いやな汗が背筋を伝い落ちていきますよ。

私は、この記事を読んだ方が1人でも多く確定申告をしていただくことだけを願っています。

次のページへ>>>アフィリエイター&ブロガーが3月15日に地獄をみないための確定申告の5つの準備

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